CSI:科学捜査班

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CSI:科学捜査班』(シー・エス・アイ かがくそうさはん 原題: CSI: Crime Scene Investigation)はアメリカ合衆国のCBSで2000年6月から放送されているテレビドラマシリーズ。ラスベガスを舞台に市警察科学捜査班が事件を解明していくという推理ドラマである。

心優しき獣たち[編集]

エピソードのひとつ、CSI:4 第5話 「心優しき獣たち」 (Fur And Loathing, CSI4-5 #74, Written by Jerry Stahl, Directed by Richard J. Lewis, first broadcast 30 October 2003)では2つの事件が起こり、メインの事件においてファーリー・ファンダムが描かれている。

ストーリー[編集]

ある日の夜、郊外と市街地を結ぶ山道で乗用車とトラックが正面衝突し、乗用車に乗っていたリンダ・ジョーンズが内臓破裂で死亡する。捜査官のグリッソムとキャサリンが現場に駆け付けて調べると、リンダは何かと衝突して車線を外れたことが判明、近くの草むらからアライグマの着ぐるみを着た遺体が発見される。

アライグマのロッキーの正体はプログラマのロバート・ピット。飲酒運転を犯して裁判所命令で禁酒会に入っていたことから、薬物検査が行われたが、アルコールは陰性、かわりに嘔吐剤のイペカックと媚薬のジャコウが検出され、口からは合成繊維の青い毛が見つかる。また、死因は交通事故ではなく、背中から腹部へ貫通した銃創による失血死だと判明する。調査のためにキャサリンとブラス警部がピットの自宅を訪れると、寝室には大量のアライグマのぬいぐるみが。部屋のカレンダーからピットがPafConというイベントに参加していたことがわかる。

グリッソムとキャサリンはPafConでセクシーという青いネコの着ぐるみを見つける。セクシーの正体はバド・シモンズという弁護士で、ロッキーとはスクリッチングしていただけだという。しかし、ピットの精液が付着していたことを突き付けると、スクリッチングから重なり合い、イッフィングに至ったことを告白する。しかし、ロッキーを殺してもいないし、薬品も知らないと主張する。

バドからイッフィング会場を聞き出し、押収した着ぐるみの中から、オオカミのリーが薬品を付けた犯人だと割り出す。リーは事情聴取に応じ、前年のイベントでロッキーに恋人を奪われ、今度はセクシーにうつつを抜かしていたことから、ロッキーを懲らしめようと、セクシーを舐めまわすことを見越して薬品を塗ったと認める。リーに殺意はなく、仕事の同僚で自分に着ぐるみを教えてくれた恋人、仔羊リンダを思っての行為だったが、その仔羊リンダこそが、交通事故死したリンダ・ジョーンズであった。

キャサリンは会場の駐車場係からふたりが口論していたことを聞き出し、リンダはピットが薬品のせいで嘔吐していたものを飲酒によるものだと誤解、車から降ろしたものの、心配になって戻ってきたところで撥ねてしまったと推測する。

最後の疑問、誰が狙撃したのか。これは現場近くのドッグブリーダーが、四つん這いで嘔吐していたピットをコヨーテと勘違いして撃ったのだった。「痴話喧嘩の末の悲劇」であり、誰にも罪を問うことはできず事件は幕を閉じた。

小ネタ[編集]

PafCon[編集]

作中ではPafCon(パフコン、the Plushies and Furries Convention)というイベントが行われている。開催期間は2003年10月29日から翌月1日までの4日間。会場はKings River Hotel

撮影は2003年9月15日にロサンゼルスのハイアット・バレンシアで行われ、何人かのファーリーがエキストラ出演している。

下は映像から文字おこしされた、ある日の予定表である。

9:00 a.m. breakfast & orientation
10:30 a.m. lecture #1
            - DOE EYES: INNOVATIVE
              TECHNIQUES IN LOOKING
              FOR LOVE
11:45 a.m. furry raffle (main lobby)
12:00 p.m. lecture #2
            - FUR-EVER YOUNG
1:00 p.m. banquet lunch (banquet hall)
3:30 p.m. lecture #3
            - CLAWS AND EFFECT: A LOOK
              AT THE LEGAL ISSUES REGARDING
              FUR IN THE WORKPLACE
4:45 p.m. vineyards & vendors
7:30 p.m. banquet dinner (banquet hall)
9:30 p.m. pile-on-party (main lounge)

ちなみに、PafConを実際に開催するというチラシが2010年に作成・配布されたが、これは虚偽のものであった。

反響[編集]

作中におけるファーリーの描き方が不正確であるとして、ファンダム内ではマスメディアによる悪しき事例の一つだ、と批判する声が多数上がった。

撮影には南カリフォルニアを拠点にするファーリー集団のSoCalFursが関わっていたことから、後に代表者のひとりが弁明を行っている。それによると事前にプロットを見せてもらった際に修正を依頼したが、充分に反映されなかったという。

参照[編集]

外部リンク[編集]