ネウリア

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ネウリアの女性と男性の基本形

ネウリア(Nevrean)とは、日本のSFファンタジー・シェアワールド・ウェブ漫画である『ビロウス(Vilous)』に登場する架空の種族(異星人)。同作品の製作者であるミック小野とKikiによるデザイン・設定考案。ビロウスの世界に存在する架空の惑星「タル」に生息する。「エルタス」という架空の生物分類の中の人種のカテゴリ「エルタス人」に属し、サーガルやアグドナと並んで「エルタス三種族」の一種に入る。

二足歩行で人型をしており、鳥類と羽毛恐竜の中間のような外見、そして身体的特徴や能力に男女でほぼ全てが正反対と言えるほど大きな性差を持つことを特徴とする。具体的には女性はより恐竜に近く、羽毛は地味な色彩だが戦闘に向いた体つきをしており、対して男性はより鳥に近く、より華奢な体つきだが色鮮やかな色彩の羽毛で覆われた美しい姿をしている。男女共通の特徴には中性的な外見、小柄でほっそりとした体型、器用な手先と高い知能、音楽を好むことなどが挙げられる。

ファーリー・ファンダムでは「女性が男性的で、男性が女性的な種族」のように認識されていることがあるが、ネウリアの種族特性を総合的に考慮するとこの解釈は間違いであり、全く正確な表現ではない。

外見[編集]

男女共に一見鳥類のような姿をしているが、牙、手指、細長い軸の入った尻尾、頭部にツノを持つ他、女性に限って足指に大きな鉤爪があるなど、始祖鳥や近年の学説におけるヴェロキラプトルデイノニクスなどの獣脚類恐竜(羽毛恐竜)に類似した特徴も多く備えている。

女性は目立たない色合いの羽毛に、男性よりも強靭で目立つ牙や爪やツノを備えており、色彩的に地味ではあるがより攻撃的なフォルムをしている。
対照的に、男性はこれら身体の部位が女性よりも小ぶりで薄く、より非力なフォルムであるが、鮮やかな色彩の羽毛、長い翼、クジャクの尾羽根のように目立つ見た目をした尻尾の先端など、美しく派手な外観を備えている。

生態[編集]

一般に女性は堅実で真面目な性格をしており、管理能力や責任感に優れ、口数は男性に比べると少ないが思慮深く人情に溢れており、総じて「地に足の付いた性格」と呼べるような人格と言動を備える傾向がある。
対して男性は無邪気で発想力が豊かであり、多弁で、言動に関しては良くも悪くも思いつきの傾向があり、陽気ではあるがどこか子供のような幼さを残したような一面を持っている。

男女で全く異なる性質と形質は文化にも反映されており、元来の文化では女性と男性とで明確に全く異なる役割に分担されている。
女性達が日頃の仕事や食物の収集、住居の建築と維持、外敵との戦闘や警備、自分と仲間や男性達の健康管理など日々の生活を支える現実的な作業に徹し、一方で男性達は演劇や歌など創作的な活動に従事する。

女性は男性よりも体つきが丈夫ではあるが、種族全体でそこまで強い筋力を持たないため、弓矢などの軽い飛び道具、およびナイフなどの刃物を主な武器とする。
基本的に戦闘や武器を扱うことは女性の役割であるため、ここから「女性が男性的な種族」と連想されることがあるが、人間の社会のように力強い性別のほうに異性を奉仕させるというようなことはなく、身体が丈夫な女性が非力で儚い男性を守り、大切にし、信仰に近い精神的な深い愛情を持つことが基本精神の文化であり、やはり一概に「男性的」という言葉で説明できるものではない。無邪気で美しい男性達が奏でる歌や演劇が、苛烈な現実と対峙して生きている女性達にとって精神的な支えとなるため、男性達を傷つけたり、乱暴に扱ったりすることは強く忌避される。

男女共に音楽を好む特性はネウリアの文化にも根深く関係している。基本的に、曲や歌を製作し提供するのは男性の役割であり、女性は歌うのに向いた喉の構造をしていないため基本的に観客である他、合いの手を入れたり開始と終了の合図を行うなど旋律の調整や黒子としての役割を担う。

ファーリー・ファンダムでは「サーガルと同じ惑星に住んでいる種族」という認識をされていることが多いが、現地のネウリア達は基本的に他種族の生活圏とは離れた場所に暮らしており、ほとんどネウリアのみで完結された独自の文化を築いている。
しかしそこからゴールドリング(タル南部にある巨大な都市)などの他種族の住む地に移民したネウリアも多くおり、そういったネウリア達はサーガルなどの他種族とも密接な関係を持って暮らしている。
このため、現地のネウリアとそれ以外の場所に住むネウリアは全く異なる文化や生活様式を持っている。

ゴールドリングに移住したネウリア達は様々な理由から長らく良い暮らしをおくることが出来なかった。特に女性は見た目が可憐な男性と違って他の種族からの扱いが悪かったため、就職を見つけることも難しく、そこから社会にあぶれたネウリアの女達が軽犯罪や盗賊に転じるなどして他の種族からはより悪い印象を持たれるなどの悪循環にあった。男性は外見の美しさを活かした仕事に就くことが出来たが、男娼など性風俗の方面にも向かいやすく、他の種族から軽んじて見られるなどやはり平等な扱いを受けているとは言えなかった。
これらの問題はゴールドリングでネウリア達の人権が保証されるようになると少しずつ解消していく。

外部リンク[編集]

ネウリア - Vilous Wiki
原作である「ビロウス」公式wikiでの記事。より詳しい解説はここを参照することを推奨。