サーガル
サーガル(Sergal)とは、日本のSFファンタジー・シェアワールド・ウェブ漫画である『ビロウス(Vilous)』に登場する架空の種族(異星人)。同作品の製作者であるミック小野とKikiによるデザイン・設定考案。ビロウスの世界に存在する架空の惑星「タル」に生息する。「エルタス」という架空の生物分類の中の人種のカテゴリ「エルタス人」に属し、アグドナやネウリアと並んで「エルタス三種族」の一種に入る。
二足歩行で人型をしており、サメのような顔づらに爬虫類・哺乳類・鳥類に渡る様々な動物の特徴に似た外見、そして男女間に身体的・能力的な性差をほとんど持たないことを特徴とする。形態的に哺乳類に似てはいるが繁殖形態は卵胎生であり、乳房および授乳能力を持たない。
欧米圏のファーリー・ファンダムでは一定の知名度と人気があり、ファンアートや、同種をベースとしたオリジナルキャラクター、ファーソナ、着ぐるみ、3Dモデルなど、ファンによって様々な作品が作られている。
また、後述する理由により、インターネットの一部において「極めて凶暴かつ冷酷で攻撃的な種族である」という偏見に基づいた認識を持たれており、サーガルに対して好意的な創作を行うファンダムにまでも同様の認識が基本設定かのように捉えられていた期間がある。勿論、これらは誤解であり、サーガルの種族特性にそのような傾向は無く、むしろ一般的なサーガルは至って善良な人々であることが多い。
外見[編集]
尖ったマズルに長い耳を持ち、強靭な足腰と長いしなやかな尻尾を持つ。サメに似た顔つきの他、爬虫類、鳥類、イヌ科の動物、獣脚類の恐竜、ウサギ、カンガルーなど様々な動物を彷彿とさせる特徴を持つ。このような外見からファンダムでは「サメオオカミ」や「サメ恐竜」など地球の動物の名称を借りた様々な呼称や認識を持たれることがあるが、サーガルはあくまで独立した架空の生物種であり特定の動物と同じ分類に属すことはない。(デザイン上でモチーフになったものはある。)国内ではファードラあるいはそれに似たものと認識されることが多い。
独特の特徴として、歯は少なく、口の奥に犬歯状の牙が上下左右3本つづ生えているのみであり、前歯や臼歯は無いこと、胸の中心に「く」の字型に隆起した胸骨を持つこと、耳の穴は後ろ向きに開いており横からは見えないことなどがある。授乳能力を持たないことから乳房と乳首は存在せず、男女間の外見差はほぼ存在しない。(一時期は乳房のある女性サーガルのイラストなども存在したが、現在の設定では非公式なものとなっている。)
生態[編集]
タル北部に生息する北方種を原種とし、そこから各地へ派生した南方種、東方種、西方種の概ね4種類がある。(西方種は後に絶滅する)
元来臆病で繊細な種族であるが同時に勇敢さも兼ね備えることができ、また動物的な直感や自然への感受性に優れ、総合的には感覚的な人々であるとされる。単純で楽観的な性格をしており、大雑把な側面もあるが基本的におおらかな性格をしている。
知能は低くはないが論理的な思考を苦手としており、おおよそ中学生ほどの思考能力を持っているとされる。行動においては論理的な判断よりも直感的な判断のほうが強く出る。
また、忠実で宗教的な側面もあり、個々の判断よりも強い影響力を持つ個人に影響されやすく、リーダーシップを発揮する人物がいると大勢がその方針に付き従う傾向がある。
サーガル族の中で特に有名である「レイン将軍」は極めて残忍で獰猛なキャラクターであったが、この特徴がインターネット上の一部で偏向的に広まり、サーガル族全体がレイン将軍と同様に残忍で獰猛な種族として認識されるような傾向があった。しかしそのような気性はあくまでレイン将軍特有のものであり、サーガル族全ての共通の特徴ではない。
外部リンク[編集]
サーガル - Vilous Wiki
原作である「ビロウス」公式wikiでの記事。より詳しい解説はここを参照することを推奨。